-CineForge vol.1- 今回のプロジェクトが目指すもの

2025年8月末に行った「CineForge 検証報告会」

コラムでは数回に分けて、今回のプロジェクトで見えたものを発信していきます。

今回のコラムは、この企画を行うに至ったきっかけ、そして「CineForgeプロジェクト」で今回目指したものについてまとめていきます。


企画のはじまり

n00b.stを渋谷に構えて、3年半ほどが経ちました。テレビ番組や配信案件で少しずつ案件が増えていく中、LEDやバーチャルプロダクションの知識と経験も深まり、そろそろ次のレベルへスタジオを底上げする時期になってきました。

都内には、n00b.stと同様の仕様を持ったスタジオ施設がいくつかあります。もしかすると、同様施設がある中で、LEDパネルスタジオとしては、n00b.stは小さいサイズに該当するかもしれません。同じスペック、もはやさらに上のスペックを持ち合わせる競合と戦っていく中で、今、n00b.stはどこまでの撮影ができるレベルになったのだろう。そのラインを明確に出すことは、マイナスになる部分(課題や問題点)が多く出る可能性も多々ありますが、逆に自信をもって、「ここまでの作品、撮影ならn00b.stでもできる」とクライアントに強く言うことができる、そしてあえて課題や問題点を浮き彫りにすることで、そこを今後の目標に設定し、その問題点などを1つずつ潰していけたら、n00b.stの強みに変わる、これが企画のはじまりです。


この企画で目指したもの

n00b.stでは、案件の多くがテレビ番組や配信です。また、スタジオを運営するヌーベルバーグは、テレビ番組などの技術スタッフ支援で今までも数多くの番組を手掛けてきました。なので、テレビ番組への知見、経験は豊富ではありました。しかし、次のレベルを目指すとしたとき、ハイエンドコンテンツに携わるということは重要な課題だと感じました。

そこでCineForgeプロジェクトでは、運営会社ヌーベルバーグが今まで携わってこなかった映画、ミュージックビデオ(MV)、CMなどのハイエンドコンテンツの制作フローを経験し、スタッフ、そしてスタジオの技術設備として何か出来て、何が足りていないのか、その要件を確立することを目的としました。

・撮影手法の確立

・技術的仕様の確認

・必要な人員の特定

・予算の検証

この4つの答えを求めるべく、CineForgeプロジェクト第一弾としてダンスMVのテスト撮影が行われました。


次回は、今回のテスト撮影で使用した機材や設備などについてご紹介していきます。

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