-CineForge vol.4- 今後への課題

今回の検証から、今後の課題が見つかりました。以下の課題を一つずつ潰して、n00b.stの強みに変えていけるように取り組んでいきます。

人員配置

映像制作におけるDP(撮影監督)の役割や、制作に必要な人員配置に関して、再度確認しなくてはならないことが分かりました。今まで、テレビ番組などに携わってきましたが、撮影フローが違うと、必要な人材も変わってきます。今回は検証ということもあり、本来のポジションから外れてカバーしていただく場面が多々ありました。我々スタジオを提供する側というのは、案件依頼に対して受け身になりがちではありますが、この検証を生かして、今後は我々からも全体的な人員配置やスタッフの役割について、明確に定義していこうと考えます。


CGの世界観の事前共有

作品を作るにあたり、今回CGの世界をどんな世界観でいくか、という点に関しては制作側とCG作成チームとしか事前にすり合わせをしていませんでした。CG制作は撮影後の調整が難しいため、基本的に撮影前までに当て込む世界観を作り込むものとなります。ただ、制作側としかすり合わせをしていなかったため、撮影当日にライティングとの兼ね合いでの調整が多々出てしまう結果となりました。CGの調整には、時間がかかってしまうこともあり、急に1時間の待ち時間ができてしまうことも。LEDを使ったバーチャルプロダクションでは、CG作成において、プリプロダクションの時点で、演出や監督だけでなく、カメラマンや照明担当との連携が非常に重要であることを学びました。


社内人材の育成

今回の検証は、8割ほどのメンバーが外部の方の協力のもと成り立っていました。出来上がった作品のレベルを社内スタッフで目指していけるように、育成していくことが最終目標です。その結果、外部発注費を抑えられ、案件をいただくお客様への案件単価を下げられることにも繋がっていくと考えます。

しかし、まずは今回の作品レベルが当スタジオでも撮影できたこと。今は外部の力も借りつつ、どこまでの予算で今後展開していけるか協議していくことも大事だと考えています。

また、今回CG作成チームは当スタッフで対応しました。高いレベルの作品用のCG制作、そして撮影時に発生した多々な調整に臨機応変に対応できたことは、今までの経験が生かされてきたと実感したとともに、CGチームのレベルが上がっていることも再確認できる検証となりました。


最後に

今回のCineForgeプロジェクトでは、普段行っている作品とは異なる映像制作の世界に触れることができ、新たな技術の可能性を実感することができました。

まだまだ次のレベルに上がるためのスタートラインに立ったところではありますが、課題を見つけられたことで明確な今後の動きも把握でき、スタジオの強みに変えていけると確信しています。

他LEDスタジオに比べ、課題が多い中ではありますが、他社との差別化を図るためにn00b.st独自の強みを追求しつつ、今もご愛顧いただいているお客様、そしてこれから繋がるお客様へ一つでも多くレベル高い映像制作を還元できるように、さらなる技術検証を進めてまいります。

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