XR撮影とクロマキー、何が違って何が一緒?
まだまだ浸透が浅いXR撮影。そのため「LEDウォールとグリーンバックってどう違うの?」そんな疑問を、撮影現場でよく耳にします。
今回は、XR撮影とクロマキーの違いと共通点を、簡単に整理してみます。


どちらも“背景を合成する撮影技術”
どちらも基本的には、「実写の人物やモノ」と「背景CGや映像」を合成して見せる手法です。
違いは、その背景の“見せ方”と“合成タイミング”。
クロマキー撮影とは?
クロマキーは、グリーンやブルーの背景を“あとから”CGに置き換える技術です。
合成は収録後に編集ソフトで行うことが一般的。
一見シンプルですが、照明設計や抜き処理の精度が重要で、意外と奥深い技術です。


XR撮影とは?
XR撮影は、リアルタイムでCG空間と合成する撮影です。
最近はLEDウォール(巨大な背景モニター)やUnreal EngineのようなリアルタイムCGエンジンと、カメラトラッキングを組み合わせて、撮って出しで“完成形”に近い絵が作れるのが特長。


クロマキーとXR、どう違う?
項目 | クロマキー撮影 | XR撮影 |
合成のタイミング | 撮影後(編集段階) | 撮影中にリアルタイム |
背景の見え方 | グリーンバックのまま | 実際に背景が見えている |
撮影環境の制限 | 背景の影・照明に注意が必要 背景と同じ色は使用できない | LEDの光量・反射に注意 |
演者の演技 | 背景が見えない中で想像 | 背景を見ながら演技できる |
必要機材 | クロマキー布、照明、合成ソフトなど | LEDウォール、カメラトラッキング、CGエンジンなど |
どちらを選ぶべき?
リアルタイム配信 → XR撮影が強い
予算や照明設計に柔軟性がある → クロマキーでも十分
背景の空気感やカメラ演出をそのまま活かしたい → XR撮影向き
n00b.stでは、クロマキー撮影にも強く、XR撮影(UE・LED連携)にも対応しています。
現場に合わせて柔軟に選べるのも、スタジオの強みです。